日本ブリーフサイコセラピー学会

日本ブリーフサイコセラピー学会 第31回 オンライン大会
The Japanese Association of Brief Psychotherapy Annual Meeting

委員会企画シンポジウム

研修委員会企画シンポジウム
6月26日(土) 9:30~11:00

コロナに負けないブリーフセラピー ~こども・若者臨床版~

シンポジスト
岡嶋さやか(西九州大学学生相談室)
中本将也(社会福祉法人セント・ジョセフ会 聖ヨゼフホーム)
平井妙子(カリタス女子中学高等学校)

指定討論者
加来洋一(長崎県長崎こども・女性・障害者支援センター)

司会者
木場律志(神戸松蔭女子学院大学、日本ブリーフサイコセラピー学会研修委員長)

企画
日本ブリーフサイコセラピー学会研修委員会


 当企画は、2020年9月に開催された特別企画オンライン・シンポジウム「コロナに負けないブリーフセラピー」に続く企画です。

 新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大により、予想だにしなかった苦難がこの世に降りかかっています。もちろんサイコセラピー業界もその例外ではなく、このコロナ禍においてわれわれブリーフセラピストも様々な苦労を強いられている只中にあると言えるでしょう。(本学会も昨年は、泣く泣く年次大会を中止せざるを得なくなりました)

 しかし、そんなコロナに負けないように互いの臨床の知恵や技を共有しながらそれぞれの実践に活かしていくべく、昨秋は開業臨床に従事されているブリーフセラピストの先生方にお集まりいただきました(Zoomの画面上で)。

 そして今回は、こどもや若者に対する臨床を実践されている先生方にシンポジストとしてご登壇いただくこととしました(オンライン開催なので壇には登りませんが)。臨時休校の要請や遠隔授業の導入など、コロナ禍においてこどもや若者を取り巻く状況は激変し、今なおその渦中にあります。そのような中で、ブリーフセラピストはどんな工夫を凝らしながらこの非常事態に対処し、どんな希望を見出しているのでしょうか。

 シンポジストとして、大学の学生相談室の現場から岡嶋さやか先生、児童養護施設の現場から中本将也先生、スクールカウンセリングの現場から平井妙子先生に話題提供をしていただきます。まずは、それぞれの現場における実践について語っていただきましょう。

 そして、長崎県長崎こども・女性・障害者支援センターの加来洋一先生とともに議論を展開し、明日からの臨床実践に役立つアイディアを見出していきたいと考えています。

 日頃こどもや若者に対する臨床に携わってらっしゃる方、そうした臨床に興味をお持ちの方、かつては自分もこども・若者だったという方(?)などなど、たくさんの先生方のご参加をお待ちしております!

編集委員会企画シンポジウム
6月27日(日) 15:15~17:15

「今さら聞けない論文のお作法:型破りの前に知っておきたい型について」

シンポジスト
谷英俊(川崎医科大学附属病院)
菊岡藤香(公益財団法人東京都保健医療公社豊島病院)
伊藤拓(明治学院大学)
市橋香代(東京大学医学部附属病院精神神経科・第9期編集委員)
長沼葉月(首都大学東京・第9期編集委員)

司会
花屋道子(東北文教大学・第9期編集委員長)


 学会発表をして座長推薦で論文投稿を勧められた方の中で、実際の投稿に結びついているケースは、残念ながらさほど多くありません。発表の時点で、論文としてまとめるべき内容はある程度あるわけですが、論文を書くという行為の敷居は決して低くないのも確かです。今回の企画ではそんな経験をお持ちの方々や、これから学会発表をしていこうという方々に、少しでも採択されやすい論文を書いていただけるような方向への道筋をつけたいと思っています。投稿、そして査読の経験を通して得られた知見をもとに、ブリーフサイコセラピー研究誌に論文を投稿する際の具体的なポイントについてお伝えできたらと考えています。

 一口に論文と言っても、研究のスタイルによって接近法やまとめ方が異なります。シンポジウム前半では、①事例研究論文、②実践報告論文、③調査研究論文を取り上げ、ブリーフサイコセラピー研究誌にご投稿いただいた論文が掲載に至った先生方を中心に、お声がけいたしました。シンポジストの先生方には各々、論文化に至るまでのご苦労や、論文をいっそうよいものに洗練していく過程で、なさった配慮・工夫などについて、お話を伺ってまいります。
  また、後半では、私たちが常に情報のアップデートを求められている研究倫理の問題や、査読経験者を対象に行ったアンケート結果を参考にしながら、論文作成や投稿の際に留意する必要のある事項について、皆さまと一緒に理解を深めてまいりたいと思います。

top▲